2025年04月14日

TOYOイノベックスは、一般財団法人日本機械学会 (山本 誠会長) が主催する 「2024年度日本機械学会賞」において、日本機械学会奨励賞 (技術) を受賞しました。同賞は、機械工業または広く産業社会に関わる主として技術上の業績をあげた新進気鋭の会員を対象に贈られるものです。今回の受賞テーマは 「鋳物の内部品質を向上する型締力による圧縮ダイカストの開発」 (受賞者:濵田 藍貴) で、314日に同学会より正式発表されました。

このたび受賞した業績は、ダイカストにおける内部品質を向上させる鋳造法の開発です。ダイカストでは鋳造中に「ひけ巣」と呼ばれる欠陥が発生します。これは、金型に充填された溶融金属が凝固する際の体積収縮が原因です。この欠陥を持つ鋳物は機械的性質が劣るため、その低減が普遍の課題とされています。本開発では、ダイカストマシンからの鋳造圧力で金型をわずかに開き、型締力を活用して溶融金属を圧縮する鋳造法を考案しました。この手法により、追加の設備投資を抑えつつ、不良率削減に貢献できます。その新規性と独創性が評価され、今回の受賞に至りました。

TOYOイノベックスは、日本のモノづくりをリードするグローバル企業として、今後も機械工学や工業の発展に寄与するため、射出成形やダイカストの研究開発に注力していきます。そして、その成果を事業発展につなげてまいります。

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